
『同性愛者たち』
「府中青年の家裁判」、日本のセクシュアルマイノリティの歴史の中の大きな出来事であり、また当事者やアライならば知っておくべき一般教養であるかのように語られる出来事ですが、この本は週刊文春の記者さんが原告グループメンバーそれぞれの自分史=「もう一つの青春」と、本事件と裁判の展開とを、スピード感をつけて織り混ぜて描かれています。文庫本一冊分の量ですので、読みやすくわかりやすいです。
2023/01/02 レビュアー:Miyaken.
セクシュアルマイノリティ(LGBTQ+など)について知りたい、
LGBTQに関する図書を読んでみたい。
ここではスタッフのおすすめ本の紹介と、SHIPで読める本を
調べることができます(蔵書検索は準備中です)。
「府中青年の家裁判」、日本のセクシュアルマイノリティの歴史の中の大きな出来事であり、また当事者やアライならば知っておくべき一般教養であるかのように語られる出来事ですが、この本は週刊文春の記者さんが原告グループメンバーそれぞれの自分史=「もう一つの青春」と、本事件と裁判の展開とを、スピード感をつけて織り混ぜて描かれています。文庫本一冊分の量ですので、読みやすくわかりやすいです。
2023/01/02 レビュアー:Miyaken.
この本は、何組かの当事者と御家族の実話で、特にご家族から御本人に向けた温かい眼差し、紆余曲折しながらも乗り越えた絆が切々と伝わってきて、素直に心を打たれます。今悩んでいる人にありのままの自分でいいんだよと響く本だと思います。
2022/12/19 レビュアー:ドミンゴ
みんなと違うのはおかしい事?たくさんの人と同じじゃないといけないのかな?みんなそれぞれが、自分の好きなものを好きでいたい気持ちを大切にしたい。他の人と違っていても、それが素敵な事なんだって思える、そんな気持ちがあたたかくなる絵本です。
2022/12/05 レビュアー:翠
日本でもアウティングによる自殺が社会的な問題となっている。この本はYou Tubeでムーブメントとなった、セクシュアルマイノリティの自殺予防をひとりひとりが呼びかけた”It Gets Better”の発起人らによる本。
2022/11/21 レビュアー:Miyaken.
料理を作ることが好きな野本さんと、食べることが好きな春日さんという二人の女性が主人公の漫画です。ご飯を作る/食べるという軸を中心に、性役割やジェンダーの問題が扱われ、さらに話が進む中でセクシュアリティについても模索していく様子が丁寧に描かれていきました。春日さんをきっかけに訪れたお店で起きるちょっとした変化も心が和みます。11月には漫画の新刊発売とドラマ化も決定しました。自分のセクシュアリティに気づき始めて間もない人も共感しやすいオススメの作品です。
2022/11/07 レビュアー:ビタミン
大奥やきのう何食べたなど、時代を先取りするジェンダー観で数々の傑作を生みだしているよしながふみの短編集。第3話でアセクシュアルについて扱っている。20年前の作品なので、そのセクシュアリティに原因があるようなにおわせ方は若干残念だが、当事者の心情に丁寧に寄り添った描写となっている。作中の「多い方と少ない方の 少ない方の人間でも自分の生きる世界を好きになろうとしてる」という台詞に、マイノリティのもがきながらも逞しい生き様への愛を感じる。
2022/10/17 レビュアー:ひじりぃ
日本で唯一(?)のFTMによるFTMの同人誌。治療の有無、職業、年齢もさまざまなFTMがモデルとして登場しています。仕事の話や恋愛の話、自身のライフヒストリーなど色々な経験談を読むことができます。身近に当事者がいないと感じている人、当事者ならではの話を知りたい人におすすめ。これを読めばトランスジェンダー(FTM)のリアルな姿を知ることができるかも。
2022/10/03 レビュアー:拓人
ゲイタウンは歴史的にどうやって生まれ、これからどうなるのか?アメリカの「国勢調査」データと、シカゴのゲイタウンでのフィールドワークを元にして論じた社会学の本です。夜遊びを卒業した年代と、学童年齢・非白人・でトランスの子どもたちの動向は、とても興味深いです。
2022/09/19 レビュアー:Miyaken.
「ポリセクシュアル」の「ポリ」とは、”複合的”なという意味を持つ言葉です。世の中の出来事は、男-女、女-女、男-男といったカテゴライズの外側にも広がっているものです。写真や映画といった芸術作品を切り口に、そういった「広がり」に触れられる1冊です。
2022/09/05 レビュアー:Neon
2013年、女性として生まれ戸籍を変更した夫とその妻がAID(非配偶者間人工授精)でもうけた子に最高裁は『法的な父子関係』を認めた。女性として生まれパパになった男性の小さいときの話から、結婚して家族を築くまでの話が2人の間に生まれてきた子ども視点で描かれる。妻の視点で語られているパートもあるので、当事者だけでなくパートナーにもオススメの一冊。
2022/08/26 レビュアー:拓人