
『ポラリスが降り注ぐ夜』
新宿二丁目のレズビアンバーに集っている人たちのそれぞれの物語が展開されるというオムニバス構成で、細切れ読書の可能な作品だと思います。私が特に印象に残ったのは「太陽花たちの旅」という短編で、台湾で2014年に起こった「ひまわり学生運動」を取り扱っており、台湾出身の著者ならではの視点であり、また、報道だけではわからない、そこで運動をしていた側の人たちの空気感がよくわかったような気がしました。また、「日暮れ」と「五つの災い」という2つの短編の中に、SHIPがモデルになっている?と思う箇所がありました。ぜひ探して読んでいただきたいです。
2023/07/17 レビュアー:ほたるいか