『いちばんやさしいアロマンティックやアセクシュアルのこと』
LGBTという言葉は知られるようになってきたけれど、まだアロマンティックやアセクシュアルの人の存在は知らない人も、まだまだ多いと思います。「恋愛や性愛感情を持たない自分はへんなのかな?」と悩んでいる人にも、当事者の事をもっと知りたいと思う人にも、色んな人に読んでもらいたい1冊。
2025/02/17 レビュアー:さくらもち
セクシュアルマイノリティ(LGBTQ+など)について知りたい、
LGBTQに関する図書を読んでみたい。
ここではスタッフのおすすめ本の紹介と、SHIPで読める本を
調べることができます(蔵書検索は準備中です)。
LGBTという言葉は知られるようになってきたけれど、まだアロマンティックやアセクシュアルの人の存在は知らない人も、まだまだ多いと思います。「恋愛や性愛感情を持たない自分はへんなのかな?」と悩んでいる人にも、当事者の事をもっと知りたいと思う人にも、色んな人に読んでもらいたい1冊。
2025/02/17 レビュアー:さくらもち
イギリスの男子校を舞台に、チャーリーとニックの恋愛模様を描いているお話なのですが、人を好きになる事、相手への想い、色んな気持ちが丁寧に描かれている漫画です。主人公の二人はもちろんですが、他の登場人物もLGBTQの色んな人が出てきて、それぞれがとっても魅力的。SHIPにじいろキャビンにも置いてある本なので、ぜひ読んでほしいです!
2025/01/20 レビュアー:蒼
サブタイトルにもある通り、様々なセクシュアリティに悩む思春期の6人それぞれのお話です。
小中学生向けの文庫なので、文章や長さてきにもとても読みやすく、子供も大人も、当事者もそうでない人もぜひ読んでほしい作品です。
誰にも言えずに毎日が苦しかった中高生のときの自分がこの本に出会えていたら、どれだけ心が救われただろうなと思います。
大人になってしまった当事者の私は、中高生のときのしんどかった気持ちを思い出したり、乗り越えて大人になったいまを実感したり、清々しい気持ちになりました。
2024/12/16 レビュアー:サタデーナイト
しばしばキリスト教はLGBTQ+に否定的だといわれますが、それはキリスト教教派のごく一部のことで、特に聖書を字義通り理解実践しようとする原理主義、異教徒異宗派を教化することを信徒の使命とする福音派、その中でも建国の事情背景があってアメリカ合衆国内のそれら宗派に顕著です。さらに彼らの現在持っている政治的な力もLGBTQ+側からは大変な脅威であるわけです。
ところがそんな政治的な絶頂と並行して、この勢力の中心である白人福音派はその内部から崩れてきているのではないか:閉じられた家族、教育システム、コミュニティに守られて成長した二世信者たちが次々と教会と距離を置くようになった…という調査も聞くようになりました。
彼らは政治運動だけでなく(例えば、ブラック・ライブス・マターに対する自教会の態度であったり、教義通りに考えれば地獄行きなのでは?という政治家を自教会が熱狂的に支持していたり)、大人になってから知り合ったた隣人たちにも(例えば、LGBTQ+も異教徒も進化論を信じる科学者も、実際会ってみるとちっとも邪悪でない)、教義と主観で感じる現実との食い違いに悩み、そこから自分の生い立ちは大きなトラウマを残してきたし、また教会と距離を置こうとすれば払わなければならない大きな代償に気づき、さらに悩まれます。
この本の「縦糸」となる人物は、妻に先立たれた後でカミングアウトをした著者のおじいちゃん(ゲイ)なのですが、著者は子どもの頃から家族の間で謎の取り扱いになっていたこのおじいちゃんとの交流をところどころに挟みながら、著者と同じように成長してから福音派をやめたほかの青年層中年層のストーリーを、統計調査とともに綴っていきます。
2024/11/18 レビュアー:Miyaken.
本作の登場人物の一人に図書館に勤める青年の大島さんがいます。物語の中盤、とある出来事をきっかけに、彼はさらりと、実は自分は身体的には女性であること、追って、男性の恋人がいることを主人公のカフカに語ります。彼の背景はカフカの視点を通じて自然に受け止めれられます。そこから、二人とも特異性があり、社会からどこか浮いてしまっているゆえに導き合うことができる関係性ができていきます。村上作品は全体的にマイノリティに優しいです。特に海辺のカフカは、普通に読んでも面白いのですが、トランスの登場人物が前述のように自然に登場するので一セクシャルマイノリティの視点で読んでも、清々しい気持ちになれます。大島さんの背景がただそういうものとしてある、それだけで、現代の一読者としては、安心感を抱くことができる作品です。
2024/10/21 レビュアー:R
第一次世界大戦で父と兄を失い、母と二人でロンドン郊外で暮らす、元上流階級の主人公フランシス。
生計のためやむを得ずバーバー夫妻に部屋を貸したことから、徐々にバーバー夫人ことリリアンと距離が近づいていき、そんな中でとある事件が起こります。
上巻はドロッドロな恋愛模様で、下巻からは一気にミステリー小説の展開になっていきます。
誰もが自己の正当性を見つけようとしていたり、いやらしい部分を持ち合わせて生きているということがよく描かれており、
いい意味で(?)登場人物の誰にも感情移入できないままに物語が展開していくのが面白さかなと思います。
また後日、漫画家の萩尾望都が自伝で著者の名前を挙げているのを見て、何らかの影響を受けているのかな、と感じました。
2024/09/16 レビュアー:ほたるいか
ページをめくると鮮やかで、彩り豊かな描写で、ながめているだけでも楽しい絵本。その中で、自分が自分であること、「じぶんであるっていいかんじ」というとても大切なメッセージが伝わってくる。マイノリティ、マジョリティ問わず、子どもにも大人にも読んでほしい1冊。
2024/08/19 レビュアー:翠
カルト系キリスト教の養母を持った主人公ジャネットは、宗教家としての英才教育を受けて育った。母は絶対的で時に狂気的存在だったが、ジャネットは女性と恋愛関係を持つことで自分の居場所であった母や教団から全否定され、それをきっかけに自立していくという自伝的小説。途中途中に寓話が挟み込まれているが、だんだん現実と寓話が混ざっていく、という概要です。
モチーフにしている題材は、私の知識不足で何を象徴しているのか取りづらいことがありましたが、面白い作品でした。文庫帯、エッセイ等でも大活躍されている岸本佐知子さんの翻訳で、概要のボリュームの割には読みやすいと感じました。
2024/07/15 レビュアー:ほたるいか
「LGBTQでも、あなたはいい人だから受け入れてあげる」
面と向かって言われたことはなくとも、そのようなニュアンスの善意を向けられたことがある。そして知らずに、自分もまた「受け入れられるために、皆と同じだって示さなきゃ。皆にとっていい人にならなきゃ」と過剰に「イイヒト」を演じてしまうことがある。
主人公のマリは魔女っ子。人間と共生するために、「人のために魔法を使うのが素敵な魔女」という価値観が街を支配しているが、マリは違う。大好きなドーナツを大きくしたり、髪や目の色をお洒落に変えたりと自分のために魔法を使うのだ。自分のために魔法を使おうよ!魔女だってありのまま、もっと自由に気楽に生きていいじゃん!そんなマリのパワーが、やがて街の人々にかけられた「誰かのために素敵でいなきゃいけない」という呪いを打ち破って…というお話。
マリにはお母さんが2人いたり(ビアンのパートナー同士)、友達がトランスジェンダーの女の子だったりと、クィアな面々が当たり前に登場し受け入れられているのもいい。
同じ作者の「らんたん」や「ナイルパーチの女子会」も、素敵なシスターフッドのお話しでオススメ。
2024/06/17 レビュアー:ひじりぃ
「ピンクは男の子の色?どういうこと?」そんなふうに思ったあなたにぜひ読んでほしい。思えば、小さい頃から、おもちゃ、洋服、ランドセル、身の回りの物の種類や色に勝手に「男の子のもの」「女の子のもの」そんな意味合いがくっつけられていた。この絵本は、ページをめくるたびに、カラフルで、とっても楽しい気持ちになれる。勝手に「男の子の色」「女の子の色」と決めつけられた事にもやもやしていた、あの頃の自分と一緒にながめてみたい、そんなふうに思った絵本。
2024/05/20 レビュアー:蒼