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おすすめの図書

セクシュアルマイノリティ(LGBTQ+など)について知りたい、
LGBTQに関する図書を読んでみたい。
ここではスタッフのおすすめ本の紹介と、SHIPで読める本を
調べることができます(蔵書検索は準備中です)。

スタッフのおすすめ図書

『ぼくの嘘』

藤野恵美 / 2015 / 角川文庫

前作『わたしの恋人』の龍樹とせつなは読んでるこっちが爆死するくらい王道のアオハルカップル。それが一転、本作の勇太とあおいは「普通じゃない」。普通って表現は好きじゃないけど、龍樹×せつなと対比する作りになってるから、やっぱり「普通じゃない」。でも普通じゃないけど、共感も理解もなんなら移入もできる。
好きになった人が好きな人。だって普通だからとか異性だからとかで好きになるわけじゃなくて、その人のトクベツを好きになるから。だけどそれが恋愛感情なのか、そして成就するか、は別問題なのが現実。だからみんな多少なりとも気持ちに『嘘』で蓋して生きていく。そんなリアルと、逆にその『嘘』をスッキリ吐き出して、それでサラッと流されたらもう、嬉しすぎて小躍りするよねっていうマイノリティあるあるをジェットコースターで体感できる作品。
作風はものすごくライトなんだけど、こんなにたくさん考えさせられて、そして最後それかよっ!ここまでの私の気持ち返せよっ!て展開まで用意してくれてて楽しめる小説です。「普通」を知るために前作から続けてお読みください。決して「普通」じゃないのでご心配なく。(でも普通としか表現できないという…)

2025/04/21 レビュアー:パフェねこ栞

『わたしはわたし。あなたじゃない。 10代の心を守る境界線「バウンダリー」の引き方』

鴻巣麻里香 / 2024 / リトルモア

「バウンダリー」というのは、自分と他者を区別する違いのことで、その違いを守るもの、つまり「私は私」という境界線のことだそうです。学校生活や家族、進路、恋人との関係など身近で具体的なエピソードをもとに、自分以外の人との関わり方や考え方について分かりやすく説明してくれています。
本の内容を知っていることで、自分を守るひとつの武器になるのではと思いますし、私自身学生の頃にこの本を読みたかったなぁと思いました。エピソードは中高生向けですが、大人にもぜひ読んでほしいです。
この本が言語化してくれることで、かつての自分が傷ついた、又は傷つけてしまったことが頭で再現されて少ししんどくなる場合もあるかもしれません。少しずつ読んだり、途中でストップしたり、調整していただくのも良いかと思います。

2025/03/17 レビュアー:サタデーナイト

『いちばんやさしいアロマンティックやアセクシュアルのこと』

三宅大二郎、今徳はる香、神林麻衣、中村健 / 2024 / 明石書店

LGBTという言葉は知られるようになってきたけれど、まだアロマンティックやアセクシュアルの人の存在は知らない人も、まだまだ多いと思います。「恋愛や性愛感情を持たない自分はへんなのかな?」と悩んでいる人にも、当事者の事をもっと知りたいと思う人にも、色んな人に読んでもらいたい1冊。

2025/02/17 レビュアー:さくらもち

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