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オレンジだけが果物じゃない

2024.07.15

カルト系キリスト教の養母を持った主人公ジャネットは、宗教家としての英才教育を受けて育った。母は絶対的で時に狂気的存在だったが、ジャネットは女性と恋愛関係を持つことで自分の居場所であった母や教団から全否定され、それをきっかけに自立していくという自伝的小説。途中途中に寓話が挟み込まれているが、だんだん現実と寓話が混ざっていく、という概要です。

モチーフにしている題材は、私の知識不足で何を象徴しているのか取りづらいことがありましたが、面白い作品でした。文庫帯、エッセイ等でも大活躍されている岸本佐知子さんの翻訳で、概要のボリュームの割には読みやすいと感じました。

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